私は円形脱毛症ではありませんが、10代の終わりからだんだんと髪の毛が少なくなっていきました。
20代前半までは、自律神経失調症や不眠症に悩まされ、その時は本当にひどい脱毛を経験しました。
でも、病院で円脱と診断されたことはなく、だからと言って原因もはっきりしないので、処方される薬もなく、自分で髪にいいというものを見つけては試してきました。
今はトラブルのない普通の人と比べると、かなり少ない状態で、1年半前からウィッグを使用しています。
さて、私が『リーブ21』に通ったのは、約1年半です。CMは時々眼にしていましたが、広告でお試しキャンペーンを知り、思い切って電話をしました。
予約した日、『リーブ』へ向かうのは本当にドキドキしました。
いざドアを開けると、ワンフロアを壁(天井までの高さはありません)と、アコーディオンカーテンで仕切った事務所とカウンセリングルームが眼に入りました。
スタッフに促され、その場で靴をぬぎ、イスに座って少し待ちました。
しばらくするとカウンセリングルームに案内されました。
白衣を着たカウンセラーに、髪のことや生活習慣などを聞かれ、カメラで頭皮の状態を見せてもらいました。
当然、きれいではありませんので、施術後、もう一度見てみましょうということで、施術に入りました。
まずはシャンプー台の所へ(こちらは防水カーテンでひとつひとつ仕切っています)。
でもいきなりシャンプーをするのではなく、頭に空気の通るベルトを巻いて、空気圧で頭皮を締めたり緩めたりして血行をよくします。
そしてトニックを塗り、今度は蒸気の出るカプセルを頭にかぶせて毛穴を開きます。
次がシャンプーです。2回シャンプーした後、コンディショナーをしますが、コンディショナーは洗い流しません。
頭をタオルで巻いてもらい、そのまま反対側の間仕切りされた部屋へ移動します。
そこは壁とアコーディオンカーテンで仕切られていますが、やはり天井までの仕切りではないので、となりの話し声は聞こえます。(部屋は、よほど込んでない限りは間をあけて使っています)そこで、ほぼベッド状になるイスに寝ます。
そしてトニックをつけながら、くし状になった低周波治療器を頭皮全体にすべらせていきます。
血管を拡張させて血行を良くし、イオンの働きで栄養分や酵素を様々な組織に十分に送り届け、細胞の活性を高めてくれるのだそうです。
そして髪をドライヤーで乾かし、同じく、くし状になった高周波治療器を頭皮全体にすべらせていきます。
皮脂の過剰分泌を抑制し、毛根周辺の細胞を活性化するのだそうです。
これで2時間、ひと通りのコースの終了です。
再びカウンセリングルームに戻り、施術の感想を聞かれ、頭皮を見せてもらいました。
施術は気持ちよかったのですが、頭皮は脂が残ってしまったのか、またすぐに出てきたのか、きれいになった毛穴と半分半分というところでした。
シャンプー時に抜けた髪の毛根もカメラで見せてもらい、脱毛の原因を説明してくれました。私は複数のタイプが混合してありましたが、施術を続けることにより改善すると言われました。
ただし期間は3年はみて欲しいということでした。
ある程度覚悟はしていましたが、3年は長いと正直思いました。
期間だけではなく、料金のことも大きな問題でした。通うからには何としても生やしたい、その為の出費なら大きな金額になっても仕方がないと思っていました。
しかしカウンセリングルームに貼ってある料金表は、私の予測をはるかに超えていました。
私がすすめられたのは3年の半分、1年半のコースでした。カウンセラーが改善に必要と判断した時間数の2分の1以上のコースを受けていれば、コース終了時に発毛の効果が皆無の場合、施術料金の返還が保証されるからだそうです。
しかし、どんな状態でも返還はあり得ないと思いましたし、大きな賭けになることは想像がつきました。
悩みましたが、これまでみたいに、いいものと聞けば次から次へと変えていったやり方では到底ダメだろうという思いがあり、思い切ってやってみる決心をしました。
週1回、2時間のコースで1年半。今さらながらよく続けたと思います。
施術を受けるだけならいいのですが、『リーブ』ではホームケアというのがあり、家でも施術内容とほぼ同様にケアをしなければなりませんでした。
頭皮を締めたり緩めたりするのと、シャンプーは入浴時だけですが、低周波、高周波は朝・晩2回しなければいけませんでした。
その他に、食生活の改善、運動など細かく指導されます。定期的に食事内容を写真に撮って提出することもありました。
甘いものや刺激物は控える、運動の時間や汗の量など、いくら必要なこととはいえ、細かくチェックされると、だんだん面倒臭さとストレスを感じてくるようになりました。
早い人なら数ヶ月で効果が出ているのに、私は1年たっても何の変化もなく、それが一番大きなストレスになってしまいました。途中でやめることも考えましたが、もう少し頑張れば……と、自分に言い聞かせながら1年半のコースを終えました。
コース終了の少し前に、最初に撮った写真と数ヶ月前の写真を見せてもらいました。
写真では少し変化があったのですが、私自身は生えたという感じは一切ありませんでした。
カウンセラーには引き続き、コースの延長をすすめられましたが、とてもそんな気になれず、予定通り1年半で終わりにしました。
『リーブ』ではコース料金以外に、青汁やサプリメントなど、個人に応じて体内からも発毛を促進するように、その都度購入が必要でした。
結果、私が出費したお金はコース料金を含めほぼ300万円でした。
改善した人、元に戻った人にとっては生きたお金になるでしょう。
発毛コンテストで優勝すれば賞金として頂ける金額です。
私にとっては、時間とお金の無駄だったのかと、今でもふと考える時があります。
しかしこれだけやっても何ともならなかったからこそ、ウィッグを使用する決心がつきました。
そして『リーブ』で知り合うことができたある女性。彼女の「ねぇ、ここに通って髪の毛生えた?」という一言が、ストレスのはけ口のなかった私を楽にしてくれ、今では髪のことを気にせず話の出来る友人の1人となりました。
『リーブ』に通って実際に生えた人はたくさんいると思いますので、私の体験はたくさんある中の一例と考えて下さい。
当初の予想とは違った結果でしたが、徒労だけでなく、得たものも確かにあります。
今後は、精神的にも金銭的にも無理をすることはもうしませんが、方法がある限りは試していきたいと思っています。
※ 注 現在は、施術の内容、料金など違っているかも知れませんので、その点をご諒承下さい。(管理人)
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